お盆の帰省、お正月の帰省のとき、公共交通機関を使う場合って気を使いますよね。
『赤ちゃんたちは泣かないだろうか・・・』
『長い時間、いい子にしているだろうか・・・』
『荷物が多いけど、持っていけるだろうか・・・』
いくつもの不安や心配事があると思います。
特に新幹線の場合、時間も長い上、指定席を降りてしまえばもう次の新幹線には座席がありません。
そんなときに便利なものが新幹線の『ファミリー車両』です。
今回は、そんな新幹線の『ファミリー車両』について説明していきます。
ファミリー車両とは
新幹線にはファミリー車両という、小学生以下のお子様連れの方だけしか乗車できない車両が存在します。
車両に乗っている人全員が小さいお子様連れ
1車両がファミリー車両となるため、同じ車両に乗っている方は全て小さいお子様連れということもあり、お子様が泣いたときにラウンジに行く必要も無ければ、泣いていても周りの痛い視線も気にする必要がありません。
なぜなら、車両に乗っている人全員が同じお子様連れだからです!
人数分+1席が利用可能
小さいお子様連れだと、荷物が多くなってしまいますよね。
特に小さい場合、ベビーカーやおむつ、着替え、ミルク、離乳食、などなど、普通に出かけるだけでに荷物が多くなりますが、さらに荷物が多くなってしまいます。
そんなとき、人数分+1席があると助かりますよね!
しかも、(料金については後ほど説明しますが)料金は人数分の料金で1席プラスされるので、大きな荷物やベビーカーがある場合も安心して新幹線を利用することができますね。
荷物が多い場合も安心して新幹線を使うことができますね!
人数分のドリンク引換券がもらえる
駅の売店や車内販売など販売しているドリンクと交換可能な『ドリンク引換券』が人数分もらえます。
長い新幹線の場合、事前にドリンクを買って社内に持ち込む方も多くいらっしゃると思いますが、新幹線乗車券だけでなく、ドリンクと交換できる引換券がもらえるのは嬉しいですね!
記念撮影やプレゼントも
ファミリー車両乗車の方限定で、乗車記念パネルとともに、ご家族で写真を取ってもらうことができます。
新幹線内で記念撮影をしてもらえる、なんて普通ありませんし、一般車両でお願いして取ってもらうのも気が引けてしまいますが、ファミリー車両に関しては『記念撮影』という特典が付いていますので、新幹線で家族旅行の記念が、新幹線の中で撮影してもらうことができます。
さらに、抽選にはなりますが、プラレールのプレゼント特典もございます。
ファミリー車両の新幹線は
2018年10月現在、ファミリー車両がある新幹線は『東海道新幹線』(東京~新大阪間)の『のぞみ』のみとなっています。
現在はまだファミリー車両のない新幹線の方が多いですが、今後他の新幹線でも導入していってほしいものですね。
ファミリー車両運行の期間は
東海道新幹線でも、毎日、全列車にファミリー車両が走っているわけではありません。
過去の例でいうと帰省や旅行の多い、年末年始、ゴールデンウィーク、夏休み期間などにしか走っておらず、その中でもさらに、1日あたり3本までしかファミリー車両の存在する新幹線は走っていません。
ここでは、過去の日程と本数について紹介します。
2017年
時期 | 期間 | 1日あたり | 期間本数 |
ゴールデンウィーク | 2017年4月28日(金)~2017年5月7日(日) | 片道1~2本 | 30本 |
夏休み | 2017年7月15日(土)~2017年9月3日(日) | 片道1~3本 | 169本 |
年末年始 | 2017年12月15日(金)~2018年1月9日(火) | 片道1~3本 | 98本 |
2018年
時期 | 期間 | 1日あたり | 期間本数 |
ゴールデンウィーク | 2018年4月27日(金)~2018年5月7日(月) | 片道1~3本 | 47本 |
夏休み | 2018年7月14日(土)~2017年9月3日(月) | 片道1~3本 | 190本 |
年末年始(予定) | 2017年12月14日(金)~2018年1月7日(月) | 片道1~3本 | 96本 |
ここからもわかるように、年々本数が増えて来ていることがわかります。
ファミリー車両乗車の条件は
ファミリー車両や予約が必要ですが、誰でも乗れるわけではありません。
予約必須条件として、以下のようになっています。
●大人1名
●小学生以下のお子様1名
そのため、お子様だけでの予約、大人だけでの予約はできません。
また、ファミリー車両に関しては、お席の確保に関しては以下のようになり、乳児の場合はお席の確保がありませんのでお金はかかりませんが、1歳以上はお席の確保が必要となっています。
~1歳:乳児(席なし)
1歳~6歳:幼児(席あり)
6歳~12歳:こども(席あり)
12歳~:大人(席あり)
ファミリー車両の料金は
新幹線の料金は日によって違いがありますので、ファミリー車両に関しても日によって違いがあります。
そこで今回は、2018-2019年の年末年始にかけての東京-新大阪間のファミリー車両の料金を紹介し、ファミリー車両でない場合とどれだけ違うのか、自由席、指定席と比べて見ました。
ファミリー車両
2018-2019年 年末年始のファミリー車両 利用料金(片道)
乗車日 | 12歳以上 | 6歳以上12歳未満 | 1歳以上6歳未満 | 1歳未満 |
12月14日~12月20日 | 13,500円 | 6,500円 | 6,500円 | 0円 |
12月21日~12月23日 2019年1月7日 |
14,000円 | 6,200円 | 6,200円 | 0円 |
12月24日~2019年1月6日 | 14,400円 | 6,500円 | 6,500円 | 0円 |
普通に新幹線に乗車した場合の料金ですが、子供料金が必要な年齢は6歳以上12歳未満で、6歳未満は無料で乗車可能です。
しかし、6歳未満の子供が指定席、グリーン車などを利用する場合は席料金はかかります。
自由席
乗車日 | 12歳以上 | 6歳以上12歳未満 | 1歳以上6歳未満 | 1歳未満 |
12月14日 | 13,420円 | 6,710円 | 0円 | 0円 |
12月21日 | 13,620円 | 6,810円 | 0円 | 0円 |
12月25日 | 13,820円 | 6,910円 | 0円 | 0円 |
指定席
(乳幼児は大人の膝の上ではなく席を確保する場合の金額です)
乗車日 | 12歳以上 | 6歳以上12歳未満 | 1歳以上6歳未満 | 1歳未満 |
12月14日 | 14,250円 | 7,120円 | 7,120円 | 7,120円 |
12月21日 | 14,450円 | 7,220円 | 7,220円 | 7,220円 |
12月25日 | 14,650円 | 7,320円 | 7,320円 | 7,320円 |
ここからもわかるように、指定席を取るよりもファミリー車両の方が安くなっています!
しかも1席分多く確保され、ドリンク引換券ももらうことができるなど特典も多くあります。
最後に
小さいお子様がいると、どうしても遠出がしづらく、しかも公共交通機関での移動は周りへも気を使うため避けがちですが、新幹線にはファミリーシートというものがあり、1車両に乗車している方全員が小さいお子様連れ、しかも人数分+1席分を使うことができるなど、とても嬉しいサービスです!
毎年、期間限定ではありますが、様々なサービス、特典もありますので、ぜひ利用してみてください。
まだ、東海道新幹線だけでしかないのが残念ではありますが、年々本数も増えていることから人気があることが想像できますので、今後他の路線にも増えていくことでより小さいお子様連れには嬉しく、旅行もしやすくなりますね。
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