2019年08月20日(火)
かっぱ橋にあるかまた刃研社の『包丁研ぎ教室の入門編』に参加してきました。
かまた刃研社の包丁研ぎ教室、特に入門編はとても人気のある教室で、全然予約が取れず、最短で受けれたとしてもおよそ1ヶ月以上先、もし予約が取れない場合、何ヶ月も受講できないほどの人気ぶりです。
僕は予約開始直後に電話しましたが全くつながらず、諦めずに何度も電話をかけることでようやく繋がり、なんとか2ヶ月先の予約を取ることができました。
今回はその、包丁研ぎに教室の内容や学習した包丁研ぎスキルなどをまとめました。
かまた刃研社とは
かまた刃研社は1923年、東京浅草に創業しました。その後現在に至るまで約90年間、4世代の永きにわたり刃物研磨の技術を受け継いでおります。その確かな技術が反映され厳選された品揃えは日本古来の伝統的手法による職人技による手づくりの逸品から近代的な設備で厳しく商品管理された品まで常時800種類以上にもおよびます。
オリジナル商品はすべてがオーナー自ら企画し、優秀な職人の手で丹念に作られた製品を1本1本手作業にて研ぎ上げてから入念に検品をしておりますので、必ずお客様にご満足いただけるものと確信しております。
http://www.kap-kam.com/about.html
2ヶ月待ちの包丁研ぎ教室
毎月、第一・第三火曜日に包丁研ぎ教室が開催されております。
包丁研ぎ教室には入門編と応用編があります。
開催日や開催時間、包丁研ぎ教室の詳細に関してはホームページをご確認ください。
かまた刃研社 包丁研ぎ教室
包丁研ぎ教室~入門編~
入門編では、砥石と包丁の基礎知識を座学で40分ほど学んだ後、切れない包丁を実務の30分ほどでA4用紙が切れるほどの包丁に復活させます。
また包丁研ぎ教室終了後、『全日本刃物研磨検定協会』の修了証を授与されます。
受講料5,000円
受講料は5,000円(税込み)ですが、定価5,400円の砥石、タオル、テキストを持ち帰ることができます。
定価5,400円の砥石付きで5,000円の受講料と考えたらとってもお得です!
(実は、、、Amazonで買うと5,000円以下で購入できますが、正しく、切れる包丁に復活させることのできる研ぎ方を学ぶことができるのでありですね)
定員10名
1回あたりの授業では10人が募集されます。
少人数制の包丁研ぎ教室であり、予約はあっという間に埋まってしまいます。
包丁研ぎ教室~応用編~
応用編では、入門編で学んだスキルを活用し、ご自身の包丁を切れる包丁に復活させます。
受講資格
応用編に関しては、誰でも受講できるものではありません。
応用編を受講するには、『包丁研ぎ教室~初級編~を受講済みであること』が受講資格となっております。
定員5名
1回あたりの授業では5名と、初級編に比べさらに少人数の教室となっております。
持ち物
応用編には初級編で使用した『砥石』と切れるように復活させたい『両刃包丁』を持参する必要があります。
包丁研ぎ教室の予約方法
冒頭でも述べたように、とても人気な包丁研ぎ教室であり、予約がとても難しいです。
そこで、どのように予約すればよいのかを説明します。
開催日の確認
まず、包丁研ぎ教室が開催されている日程を確認する必要がございます。
まずは以下より、参加可能な日程の包丁研ぎ教室を選択しておきましょう。
ホームページより開催日の確認
予約開始日時
包丁研ぎ教室の予約開始は、開催日の前月1日の10時から予約が開始されます。
開催月によりますが、1日も経たずに予約がいっぱいになってしまい、翌月の予約が受けれなくなってしまいます。
包丁研ぎ教室を受講したい場合、予約開始日の10時や11時に予約をすると良いでしょう。
予約方法はWebとTel
予約方法はWebからの予約と電話予約の2つの方法があります。
Web予約
Web予約の場合、かまた刃研社ホームページの包丁研ぎ教室ページの『お申し込み』から予約が可能です。
Web予約の場合
Tel予約
電話による予約も可能です。
電話による予約の場合も『開催日の前月1日の10時から』でないと予約ができないため、非常に電話が込み合ってしまいます。
そのため、電話を掛けても繋がらないということが起こってしまう可能性がございますが、諦めたら受講することができませんので、諦めず、何度でも電話を書け直すと良いでしょう。
電話番号はホームページをご確認ください
包丁研ぎ教室、当日の内容
包丁研ぎ教室としての時間は1時間半、およそ90分を予定されており、その中で前半のおよそ40分は座学を、後半の30分は実技を、その他にも都度都度の質疑応答次第で残り時間いっぱいまで時間がかかりました。
そしていよいよ包丁研ぎ教室のスタートで、包丁教室の進め方の案内がありました。
包丁研ぎ教室の進め方
- 包丁と砥石の基礎知識(前半)
- 切れない包丁がを切れるようにする(後半)
前半(座学)
前半の座学では、はじめに砥石を水に浸してからのスタートです。
砥石が水をしっかり吸うまでに時間がかかるため、はじめに水につけておくと言う事でした。
砥石の基礎知識
砥石の種類は2つあります。
1つ目は『天然砥石』です。
天然砥石は、数億年という長期間もの間地中に堆積した石灰岩を使用したものです。
天然で滑らかであり、削ることに特化したものではないため、研磨力が劣ります。
天然砥石は天然のもの、数に限りがあるもののため、その希少性から価格もどんどん高騰しています。
2つ目は『人造砥石』です。
名前の通り、包丁を研ぐために人工的に作成された砥石で、砥粒と呼ばれる研磨剤と結合剤などが使われており、研磨力は非常に高いです。
砥石には粒度も大きく分けて3種類、『荒砥石』、『中砥石』、『仕上げ砥石』と分けられます。
荒砥石に関しては『#150~#400』という番号が使われます。
中砥石に関しては『#800~#1500』という番号が使われます。
仕上げ砥石に関しては『#3000~#8000』という番号が使われます。
番号が小さいほど砥粒が大きく荒くなり、荒いほど包丁がよく削れます。
しかし、削り方が荒く、刃先もズタズタなので、番号の高い砥石でより鋭い刃先にすることができます。
包丁の基礎知識
続いては、包丁に関する基礎知識の学習です。
包丁にも様々な種類があり、和包丁や洋包丁、家庭で一般的に使われている両刃の包丁、お魚をおろす際に用いる出刃包丁、それぞれで特徴があり、研ぐ際の注意点などの説明がありました。
後半(実技)
いよいよ包丁研ぎの実戦です。
はじめに、切れない包丁が用意されておりますので、その『切れない包丁』でA4用紙を切ろうとしてみます。
しかし、もちろん切れない包丁のため、A4用紙を切ることはできません。
実技では、その『切れない包丁』を荒砥石で大きく削り、刃先を荒い状態で尖らせます。およそ10分くらい。
もちろん、この状態では全く切ることはできません。
続いて、中砥石で荒い状態の尖った刃先を整える作業を行います。こちらも説明を聞きながらおよそ10分程度の作業です。
ここまで来ると、包丁の切れ味はとても良くなっていますが、まだA4用紙を切り裂くことはできません。
続いて、『仕上げ砥石で』と言いたいところですが、仕上げ砥石で研ぐことはしませんでした。
仕上げ砥石の代わりに新聞紙を使い、包丁を新聞紙に当て何回か擦ります。
新聞紙で擦るだけで変わるの!?
と私も思っていたのですが、、、
新聞紙で擦る前はA4用紙を切り裂くことはできませんでした。
しかし、新聞紙に擦るだけで、なんと、本当にA4用紙を『スパッ』と切り裂くことができました!
本当に、とても切れる包丁に復活させることができました。
その後は質問であったりを行い、修了証を受け取り、包丁研ぎ教室は終了しました。
身についた包丁研ぎスキル
実際に自宅の2年くらい全く研がずに使い続けていた包丁を、かまた刃研社の包丁研ぎ教室の入門編で学んだ通りの方法で研いでみました。
すると、本当にA4用紙がスパッと切り裂ける包丁にすることができました!
これは、新品で買ったとき以上です!
新品以上の切れ味の包丁に復活させることができるようになりました。
最後に
本当に、スパスパと切り裂ける、切れ味バツグンの包丁に復活させることが出来ました。
かまた刃研社の包丁研ぎ教室はとても人気のある教室で、予約を取るのすら一苦労です。
受講料は少し高く感じるかもしれませんが、砥石を貰うことができ、さらに、包丁の研ぎ方を教わることが出来るということから考えるとお得感がありました。
切れ味抜群の包丁に復活させたい方はぜひ受講してみると、感動すると思います!
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