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双子の出産について理解を深めよう

妊娠

双子の出産は、単胎児の出産とは異なることがとても多いです。

例えば、出産方法、出産予定日との大きなずれ、出産予定日までまだ何ヶ月もあるのに管理入院、単婦人科で双子とわかった途端「当院で双子の出産はできません」と断られる、など双子ならではの悩みや不安、問題が出産1つとってもいくつもあります。

今回はそんな双子の出産について説明していきます。

双子の場合の出産方法

 

双子の場合、帝王切開じゃなければいけない、自然分娩はできないと思っている方も多いと思いますし、事実私も自然分娩はできないと思っていました。

しかし、日本産科婦人科学会によると双子の場合、8割近くが帝王切開という報告があり、2割程度は自然分娩で出産しているということがわかります。

赤ちゃんたち2人とも頭が下向きで、特に異常がなければ自然分娩は可能であり、病院や先生にもよりますが、問題が自然分娩を勧める病院もあります。

私たち夫婦も、帝王切開の方が母体と赤ちゃんたちのリスクは高まると説明され、異常が無ければ自然分娩を病院から進められました。そして、自然分娩で2人を出産しました。

 

しかし、自然分娩を希望していたとしても病院によっては自然分娩を行わない方針の病院も多くありますので、自然分娩を希望の場合はそういった病院選びが必要になります。
(自然分娩の予定でも出産が長引くなどで母子の安元を最優先し緊急帝王切開もありえるし、病院は帝王切開の方がスケジュールも立てやすく、先生も確保しやすく都合がよいのでしょうね。)

自然分娩

上記でも記載の通り、病院によっては双子でも自然分娩が可能な病院はあります。

しかし、病院は母子の健康を最優先で考えているため、緊急な帝王切開への切り替えもありえます。

1人目を自然分娩だけど、2人目は帝王切開、なんてこともありえますので、帝王切開の覚悟は常に持っておく必要があります。

メリット

・旦那さんが立ち会い可能

・『生んだ!』という達成感がある

・産後すぐ赤ちゃんのお世話ができる

・産後すぐ動ける

 

デメリット

・陣痛がある

・出産時間が読めない

・緊急帝王切開に変わる場合がある

 

帝王切開

はじめに、帝王切開には『予定帝王切開』と『緊急帝王切開』があります。

そして、帝王切開には痛みが無いと勘違いしている方もいますが、帝王切開も痛いです。

帝王切開の場合、出産は麻酔し切開で出産するためあまり痛みを感じませんが(麻酔の痛みはあります)、出産後の後陣痛があり、切開した痛みもあります。

予定帝王切開

その名の通り、帝王切開の日時を決め出産を行うことです。

双子の場合、36週~38週の間を予定することが多いです。

 

緊急帝王切開

その名の通り、何らかの原因により母子が危険な状況となりうる場合に緊急で帝王切開出産を行うことです。

 

メリット

・(予定帝王切開)出産予定日がわかり、計画が立てやすい

・陣痛の痛みがない

・トラブルが起きにくい(起こっても対応しやすい)

デメリット

・産後する赤ちゃんのお世話ができない

・産後は寝たきりになる

・産後の痛みがめちゃくちゃ痛い

 

 

結果としてそれぞれ良さがありますし、双子の場合は自然分娩をおすすめする病院もありますが、帝王切開の覚悟は常に持っておく必要があります。

また、双子でも自然分娩をおすすめしている病院で帝王切開も希望すればできますが、帝王切開でなければ双子の出産ができない病院では自然分娩はできません。

そのため、自然分娩を希望する場合は自然分娩の可能な病院を探す必要があります。

 

双子出産可能な病院

双子の場合、どこでも出産できるわけではありません。

様々なリスクのある双子のため、出産に関しても母子の安全を確保できる、設備の整った病院でなければ双子の出産はできないと考えてください。

『妊娠してるかも!?』と思い産婦人科やレディースクリニックで検診をしている方が大半だと思いますが、エコーで双子とわかった瞬間から、即転院を進められ、いきなり病院探しをすることとなります。

せっかく、口コミや人気、分娩方法、設備、リラックスできそうか、などで選んで検診に行っていたのに、『別の病院に移りましょう』と言われても何を言っているのかわからず、不安になると思います。

しかし、その先生、クリニックも母子の健康を最優先に考え、いち早い転院を進めているので、自分自身と生まれてくる赤ちゃんたちの健康のため、転院先を探しましょう!

双子の受け入れ可能な病院とは

DDツイン(二絨毛膜二羊膜)の場合、とても大きな個人経営の産婦人科(レディースクリニック)でも出産可能ですが、MDツイン、MMツインの場合はほぼ100%不可能です。

なぜかというと、MDツイン、MMツインは単胎児姙娠に比べリスクが非常に高いため、トラブルがあった際にすぐ対応できる用意があり、低出生体重児の場合にも対応可能なNICU(新生児集中治療室)のある病院のほうが安全だからです。

個人病院でトラブルが起こり緊急搬送では、一分一秒を争うような状況で一度に3名が危険な状況になってしいます。

 

また、双子姙娠の場合出産予定日2,3ヶ月前から出産までの管理入院といったこともありえますし、双子の場合の定期検診は、単胎の倍以上のペースに

もし、ご両親が近くにいない状況の場合で、頼れるのは旦那さんだけです。

結局はご自身の判断次第となってしまいますが、以下を参考に考えて、なるべく早く転院先を見つけてください。

病院探しのポイント

・双子の受け入れが可能かどうか

分娩方法やサービスの良さ、設備などに惹かれ個人病院を希望する方もいるかと思いますが、双子というだけで断れられるケースもあります。

また、出産予定日や現在の妊娠周期によっては、総合病院でも出産が難しい場合がありますので、まずは双子の受け入れが可能化どうかが最重要となります。

・個人病院か総合病院か

DDツインの場合は個人病院でも出産可能な病院があります。

『個人病院』は、サービスが豊富で、食事も豪華、病室もホテル並みの広さや綺麗さ、生活上便利な設備が整っています。しかし、NICUがなく、先生や看護師(助産師)の数も限られており、医療設備も万全ではない場合があります。

そのため、総合病院と連携し、なにかあった場合にすぐ対応可能な総合病院への転院や救急搬送も考えられ、出産後にお子さんだけが治療が必要な場合はNICUのある総合病院のへ移ってしまうこともありえます。

また、総合病院に比べ費用が高くなってしまいがちです。

 

『総合病院』は、手術室も複数あり、産婦人科以外にも様々な専門の経験豊富な先生が何十人もおり、看護師(助産師)の数も個人病院と比べ物にならない人数がいます。またNICU(新生児集中治療室)のほか、MFICU(母体胎児集中治療室)といった妊婦のための集中治療室もあり、危険な状況でも対応できる環境が整っており、MDツインやMMツインの場合は必ず総合病院を選ぶことになります。

しかし、病室は基本大部屋で個室は別料金、テレビや冷蔵庫も有料(テレビカード)、トレイは共同でシャワーは各階に1つか2つで使い回し、食事は普通の病院食となってしまいます。

 

妊婦は病気じゃない、とか言う方もいますが、双子の妊婦は相当なリスクがあり、妊婦専用のMFICU(母体胎児集中治療室)があるほど病院管理のもと生活が必要な状況もありえます。

そのため、総合病院をおすすめします。

 

・通院のしやすさ

双子の妊婦の場合、通院回数が単胎児妊婦の倍以上多いです。

そのため、通院のしやすさはとても大切で、特にお腹が大きくなってきてからの通院は、単胎児妊婦に比べ危険も多く、長距離&長時間移動は好ましくありません。

さらに、緊急な場合にすぐに行ける病院でないと、対応が遅れてしまいます。

そのため、通院のしやすさはとっても大切なポイントですので、家からの距離、通院方法を考えた上、病院を選ぶようにしてください。

・周産期母子医療センターかどうか

周産期母子医療センターとは、母体や分娩の異常、胎児や新生児の異常に対して、産科や小児科、小児外科など様々な関連各科の医師、スタッフが厳密な連携を取ることにより、高度専門医療・緊急医療を提供できる病院のことを言います。

周産期母子医療センターには、MFICU(母体胎児集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)、救命センターがあり、様々な状況の妊婦、赤ちゃんに対応できる体制が整っています。

そのため、MDツイン、MMツインの場合は周産期母子医療センターでなければ受け入れてくれないと思いますし、もし他に受け入れ可能な病院があったとしても、母子の健康を最優先に考え、必ず周産期母子医療センターの病院を選んでください。

・MFICU、NICU、GCUの有無と床数の確認

MFICU(母体胎児集中治療室)は、妊婦専用の、病気や異常などにより姙娠・出産のリスクが高い方の治療を行うための集中治療室で、24時間体制で状況が管理されます。

本当に危険が妊婦が入るところのため、双子の妊婦だからと言っても必ず入るわけではありません。しかし、MFICUがない病院の場合で母体のリスクが高い場合、MFICU設置病院へ転院をする可能性も考えられます。

 

NICU(新生児集中治療室)は、よくテレビドラマなどでも登場しますが、赤ちゃん専用の集中治療室で、隔離されており、入室できる人もママやパパなど限られた人のみで、24時間体制で常に看護師や先生が管理してくださっています。

双子出産でどちらも低出生体重児であった場合は、NICUの2床数を使うこととなってしましますので、もし足りない場合1人がNICU完備の別病院へ転院となってしまうことも考えられますので、地域にもよりますが10床前後あるとあると良いでしょう。

 

GCU(継続保育室)は、赤ちゃんがNICUに入院していたが状態が落ち着いて来た際にNICUではなくGCUというところで退院の準備を進めたり、症状が軽いが健康ではない赤ちゃんの状況を観察しつつ、退院に向け準備をするための設備です。

こちらも基本的には24時間体制で看護師、先生が見てくださり、入室できる人もママやパパなど限られています。

GCUがあることで軽度や退院間近の赤ちゃんがNICUから離れるため、NICUが空きやすくなりますので最も重要なNICUの床数少なくてもNICUに入れる可能性が高まります。

・病院推奨の出産方法

自然分娩を希望する場合は、自然分娩が可能な病院を探す必要があります。

しかし、自然分娩が可能だからと言っても母子の安全最優で先生が判断するため、自然分娩が可能な病院だからといっても、状況によっては帝王切開しか選択肢がない場合もあります。

こればかりは先生の判断次第となるため、よっぽど自然分娩にこだわりが無い限りはあまり重要視しなくて良いです。

 

一番大切なことは『母子の健康』です。

そのためには、通院しやすく、なにかあったときにすぐ行くことができ、緊急時に対応できることです。

 

管理入院はいつから?

管理入院とは、病院側で行動や状況を管理し、安全に姙娠するための処置です。

特に双子の場合、切迫早産や妊娠高血圧症候群などのリスクが高く、双子妊婦のほとんどが管理入院を経験しており、状況にもよりますが、姙娠25週あたりから管理入院をする可能性もあります。

病院側は赤ちゃんの健康のため36週まで持たせたいという考えがありますので、3ヶ月の入院生活になってしまいます。

また、切迫早産の場合は絶対安静で院内を歩き回ることも禁止される場合もあります。

そうなったとき、身の回りのことすら1人ではしづらくなってしまうため、旦那さんやご両親の協力が必要となりますので、事前に家族で話し合っておくことをおすすめします。

いつもどおり定期検診に行った際に先生から『今から入院してください』ということもありえますので、いつでも管理入院しても良い覚悟は持っておくとともに、着替えや必要な小物などは1つにまとめるなどし、ご家族に持ってきてもらえるように準備しておくと、ご家族は持っていきやすいです。

入院の準備は事前にしておきましょう。

 

また、そのまま出産まで入院となってしまった場合、出産に必要な準備ができなくなってしまうので、早めに出産の準備をするとともに、ご夫婦、ご家族で話し合い、旦那さんやご両親に協力してもらい出産準備を行えるようにしておきましょう。

 

管理入院とならずに、自宅で絶対安静という指示が出ることもあります。

そういった場合は炊事洗濯、掃除などは持って他で、必要以上に動いてはいけません。

家のことをやらなければ行けないのかもしれませんし、仕事もあるかもしれませんが、家のことは旦那さんや他のご家族に、仕事は変わってもらい、お腹の赤ちゃんを元気な状態まで育てるため、絶対安静にするようにしてください。

双子出産は予定日より早い

34週を超えると身体を構成するすべてが出来上がると言われており、病院側もなんとしても34週までは持たせようとします。

34週未満の場合は、赤ちゃん自身で呼吸ができず、人工呼吸器が必要になることもあります。

しかし、まだ低出生体重児や成長が遅く、臓器が未完成の場合もあり、36週からが生産期と言われ、赤ちゃんは生まれてくる準備ができたと言われています。

そのため、34週を超えることができれば、次はできる限り36週まで持たせようとします。

ここまでくれば安全性が高く、帝王切開の場合は予定日を決め、自然分娩の場合は陣痛が始まり次第出産となり、双子の場合、36週、37週、38週での出産が大半を締めており、出産予定日の2週間~4週間くらい早く生まれる可能性があります。

 

まあ、週別の胎児生存率は以下の様になっています。
22週:30~40%
23週:50~60%
24週:80%
25週:85%
26週:90%
27週:90%
28週以上:95%

 

双子出産にかかる費用

※個人病院は施設のサービスなどにより出産費用、入院費用が大きく前後するため今回は説明しません。

双子の場合、出産費用は2倍になることもあれば、単胎児出産とあまり変わらない、むしろ少ない場合もあります。

なぜなら、管理入院の期間がながければそれだけの入院費がかかってしまいますし、反対に高額療養費により支払上限が適用され支払い金額が抑えられ、医療保険の適用や出産育児一時金(42万円)が2人分もらえるため、費用が少ない場合もあります。

 

出産にかかる費用ともらえるお金をまとめました。

妊婦健診費用

妊婦健診は単胎児に比べ倍以上の回数がありますが、単胎児の回数分しか無料にならないことがほとんどです。

そのため、妊婦健診費用は自己負担が単胎児に比べ数万程度多くなってしまいます。

通院の交通費

妊婦健診が単胎児の倍以上あるため、交通費も倍以上かかってしまいます。

入院費用

管理入院であれば、医療費という扱いになり高額療養費の適用対象となり、月の支払いは月収に応じた限度額が適用され、ほとんどの方は10万程度に収まると思います。

そのため3ヶ月入院すれば、30万程度ということになります。
※食事代やパジャマ代、個室台などの適用料金あり
※年収が高い方は10万では収まりません。

 

しかし、特に何も問題なく健康な状態で出産前後に入院した場合は、医療費という扱いにならず高額療養費の対象から外れますので、およそ1週間の入院で10万程度かかります。

入院費用は管理入院の期間で大きく変わります。

出産費用

自然分娩の場合、分娩費用として30万程度かかり、双子の場合10万程度割増になる場合もあります。

帝王切開の場合、医療行為のため高額療養費の適用となり、支払上限額を抑えることができ、さらに医療保険の適用もされるため(入っていれば)手術に加え、入院日数の期間によってそれなりにお金が戻ってきますので、ほぼ0円になる可能性もあります)

赤ちゃんのNICUなどの入院費用

乳幼児医療補助などにより、0歳~15歳までの医療費が無料となる地域が多く、どれだけ入院しても支払額は0円となります。(住所のある地域によっては制度に違いがあります)
※おむつ代、ミルク代などはかかります。

また、未熟児医療制度という国の制度もあり、自己負担額が抑えられる制度があります。

 

ポイントは、乳幼児医療補助は住民票上の市区町村の制度で、地域によって支払額や対象の年齢に違いがありますが、未熟児医療制度は違いなく全国どこでも同じ条件が適用されます。

 

結果として、ほぼ0円と考えていただいて問題ありませんが、気になる方はご自身の役所に確認などをお願いします。

 

産休は単胎児妊婦に比べ早く取れる

双子に安定期がない、管理入院になる可能性が高い、などの説明をしてきましたが、それだけ双子はリスクが高いということです。

そのため、単胎の場合は出産予定日の6週前(32週)から産休を取れるようになりますが、双子の場合は14週前(26週)から産休を取ることができます。

 

ここからも分かる通り、双子妊婦の場合、それだけ早く安静にしなければ行けないということです。

お仕事の都合もあるかと思いますし、『そんな長く休めない』と思うかもしれませんが、ご自身のお体とお腹の赤ちゃんを最優先に考えてください。

 

双子の出産は、単胎児出産とは比べ物にならないリスクも多く、違いがあります。

しっかり理解した上で、元気で健康なお子さんたちを出産できるよう考えた選択をしていきましょう。

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