男は父親の自覚がない
よく聞く言葉だと思いますし、子育てに関わらない、子育ては丸投げで仕事中心、子育てそっちのけで飲み歩いたりしている、よく聞きます。
男性はどのタイミングで「父親」という自覚を持ち、子育てに興味関心を持つのでしょうか。
実際私も、妊娠が発覚したときは「父親」という自覚は持てませんでした。妊娠中の辛そうな妻を見ていて、子どもより妻の方が心配でした。はっきりいって、双子で身体的にも精神的にも負担がかかっているのか心配で、1人だったらって思ったことも何度もあります。
当時、父親としての自覚なんてほとんどなく、男として女性、パートナーが心配なだけでした。
しかし今では、出かけるときも子どもが楽しめる場所、子どもが食べれる食事があるのか、子どもが安全に楽しめるかどうか、いかなる時でも子ども子ども子ども・・・、子ども中心の生活になり、父親としての自覚を持っていると言えると思っています。
そこで今回は、私の実体験からどのようなタイミングで「父親」として自覚を持ち始め、家事や子育てに関わっていったのかをお話したいと思います。
妊娠中は父親としての自覚はなかった
上でも書いている通りですが、私は妊娠中に父親になったという自覚はありませんでした。
例えば、妻がつわりで何も食べられないとき、妻のことが心配で食べられそうなものを買っていったり、飲み物を買っていったりはしていましたが、それは妻のためであり、子どもへの栄養であったり、出産後に子どもに優しく接することができるのかは心配でした。
徐々に鼓動を感じられるようになってきましたが、たまーに感じることができる程度、妻ひとりのときはよく動いたりしていましたが、私がお腹を触ったりしているときはなぜかあまり動きませんでしたね。。。
しかも我が家は双子、妻の身体的負担も精神的負担も大きく、(なぜ双子なんだ)と思ったこともあり、子どものことなんてほとんど考えられていませんでした。
しかし、その後も父親としての自覚がないながらも、妻を支えられたらと思って、妻の里帰り出産に出産予定前後1ヶ月くらいで同様に戻り、管理入院中の妻のところにも通い、出産にも立ち会いました。
出産に立ち会ってみて
出産にも立ち会うことができ、妻の意向で立ち会うことにしました。出産に立ち会ったのも妻の意向だからであって、内心は怖くて何かあったらと心配で子どものことより妻のことばかり考えていました。
陣痛が始まったと電話をもらってから病院に駆けつけ、陣痛中もとりあえず言われたとおりに支えられるように努めていただけ。
そして出産時、双子の出産だからか、産婦人科だけでなく内科の先生なども含め4,5人がいるような状況、助産師さんや看護師さんも10名前後がおり、不安でしかありませんよね。
はじめは助産師さんだけだったのが、産婦人科の先生の報告したら急に産婦人科の先生が3,4人集まってきて、「小児の〇〇先生呼んできて」って言うんですよ。急に慌ただしくなる分娩室、そこにポツンといるだけの何も知らない男、不安しかないですよ。
出産時も辛そうな妻と手をつないでいるだけ、生まれてくる子を見ましたが、初めての産声を聞いても聞いても「父親になったんだ」っていう自覚より、妻のこと体のことと父親になれるのかという不安でした。
二人とも抱っこさせてもらいましたが、とっても小さいんですよね。赤ちゃんって。自分に育てられるのかってことが頭にありましたね。
- やっと会えたね!
- すっごいかわいい!
なんてことは思えませんでしたね。妻とこれからのことが心配で。。。
出産後の1ヶ月間がとても貴重な時間だった
出産後、妻の退院まではほぼ毎日通っていました。
その中でミルクを上げるのを教えてもらったり、双子の1人がNICUに入ったり、妻の出血が多く急遽安静が必須な状況、妻と双子の1人だけが退院し1人がNICUに残るというような慌ただしい2週間でした。
今思えば、このときから父親としての自覚が芽生え始めていたのかなって思います。
なぜなら、大部屋だったので他の人のミルクの量とか、いろんな話が聞こえてくるんですが、あまり飲まなかったうちの子が心配になっていたり、ミルクを実際にあげさせてもらったり、抱っこして長い時間過ごしたり、本当にいろんなことを経験させてもらいました。
また、NICUに入った子に関しても、NICUの先生から説明があったのですが本当に心配で心配で仕方ありませんでした。大丈夫なのか、元気になるのか、いつまでNICUに入っているのか、子どものことが心配で仕方ありまでした。
妻と双子の1人が退院後も1人はNICUに入院したままだったのですが、妻も実家で子育てがあり、毎日のようにNICUのもう1人に会いに行けない状況でした。
そんな中、私はNICUで1人で寂しくないのか、少しでも一緒に過ごしてあげたい、付き添っていたいと思っており、私1人でNICUまで通ってミルクをあげさせてもらったり、おむつを変え冴えてもらったり、そこでもいろんな経験をさせてもらいました。
また、妻の実家でもミルクをあげたり、寝かしつけたり、あやしたり、沐浴させたり、妻がNICUに会いに行くときに面倒を見ていたりと、出産後の1ヶ月間で子育てのいろんなことを経験しました。
そんな出産後の1ヶ月間がとても貴重で、父親としての自覚が持てたのではないかと思っています。
- 子どもが生まれたこと
- 双子だったからやらなければ行けない状況だったこと
- NICUに入ることになったこと
- 子育てで必要なことを教えてもらったこと
- 子どもと多くの時間を接したこと
- 妻を寝かせておきたいと思って自ら積極的に子どもと接していたこと
父親として自覚を持つきっかけが何だったのか、実際私もわかりませんが、思いつくきっかけいくつか列挙してみました。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。
妊娠中は子どもより妻のことが心配だった私ですが、今ではなによりも子どものことを考える、親バカな父親になってしまいました。
父親としての自覚を持つにはなにかきっかけが必要だと思いますし、言葉で言って自覚を持てるようなものでもありません。一番大切なことは、子どもを思うことですが、何よりたくさん関わることが私は大切なのではないかと思います。
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