私は現役でIT企業で働いており、プログラマー(PG)も経験しましたし、システムエンジニア(SE)も経験しましたし、フリーランスとしても働いたことがあります。
それらの経験を踏まえ、未経験でプログラミングスクールに言われるがまま、プログラミングスクールの広告に惹かれてフリーランスのエンジニアになることをおすすめしません。
今回はその理由について深く掘り下げていきます。
エンジニアってなに?
エンジニアにも様々な意味がございますが、ここではシステムエンジニアとし、コンピュータシステムの開発の提案から設計、開発、テスト、運用保守までに携わる職種をシステムエンジニアと言われています。
また、システムエンジニアと大きく囲ってますが、開発(プログラミング)をするプログラマー、テストをする品質保証(QA:QualityAssurance)エンジニア、開発や運用する環境を構築・整備・監視するインフラエンジニア、データベースの構築や監視をするデータベースエンジニア、開発プロジェクトを遂行するためのプロジェクトマネージャーなど様々な職種がございます。
今回は、それらをひっくるめてエンジニアと呼ぶことにします。
では、フリーランスとは何なのでしょうか?
フリーランスってなに?
フリーランスとは、特定の企業や団体に所属せず、仕事を自分で契約し報酬を得る働き方全般がフリーランスと言われています。個人事業主をカッコよく言っているだけと思って良いでしょう。
フリーランスの場合は所属している企業や団体がないため、個人で特定の顧客や企業と直接契約を行うため、いわゆるマージンを抜かれることなく、契約金のすべてが個人の売上となります。企業に属している場合は、契約金から所属企業に抜かれた金額が給与として振り込まれます。
しかし、フリーランスには労働基準法が適用されません。
そのため、最低賃金も決まってなければ、労働時間や休日、有給休暇もないため、個人で休日や賃金(報酬)を決めたり労働時間を決めることとができます。というのも、報酬に不満があれば契約をしなければ良い、または報酬UPに繋がるよう営業をかければ良い、土日祝休みや残業無しが良ければそういった契約をすれば良いからです。
しかし、そういった希望の案件がすぐに見つかる保証はありませんし、自身を売り込むための資料作成や営業、自己研鑽をしていたとしても報酬は発生しないのがフリーランスです。
所属企業に契約金を抜かれることがなく、副業規定もないためいくつもの案件を掛け持ちすることもできるため、会社員の給与に比べ倍近くの報酬を得ることができることもある一方、体調を崩した場合や契約が上手く取れないときなどは報酬が一気に減ってしまうというリスクがあると言えるでしょう。
フリーランスのエンジニアの働き方について
続いては、フリーランスのエンジニアの働き方についてご紹介します。
フリーランスのエンジニアと一言で言っても大きく分けて2つの働き方があります。
- フリーランスの仲介業者と契約する
フリーランスを何人も抱え、大企業などに送り出しているフリーランスと企業の仲介を行っているサービスや会社があります。仲介してくれるため、営業や契約金の交渉などを行ってくれる一方、契約金(報酬)の一部を抜かれてしまうという欠点もございます。
しかし、それでも企業所属に比べ抜かれるマージンは少ないです。 - 個人で仕事を見つける
これはもう営業力、情報発信力、行動力あるのみ!何がきっかけで声がかかるかわかりません。SNSなどで営業を行っている人もいれば、飲み屋で知り合った人から案件をもらうといったことも聞いたことがあります。また、最近ではココナラといった自分のスキルを売り出すサービスもありますので、そういったサービスを活用している人もいます。
それぞれ働き方は様々です。
契約した企業に訪問し、毎日決まった時間勤務をしなければ行けない場合もありますし、完全リモートワークでどこで仕事をしても良いという契約形態もあります。
これらは契約次第ではありますが、実際は企業に訪問し、9-18時や10-19時といった勤務時間が定まっており拘束される場合がほとんどです。
そのため、フリーランスだけど会社員の勤務体系とあまり変わらない場合はほとんどを締めています。
年収500万、600万程度を目指すなら会社員でできる
フリーランスのエンジニアになる目的次第ではありますが、例えば年収をあげたいと思ってフリーランスのエンジニアを目指している場合、年収500万や600万程度であれば会社員でも十分達成できます。
平成29年の厚生労働省の調査では、システムエンジニアの平均年収はおよそ550万と言われており、ほか全職種より100万ほど高い金額となっています。
しかし、これはシステムエンジニア全体を指しており、関東圏や関西圏など首都圏に関してはこれよりも高い金額の場合が多いです。
関東圏に関しては、20代でも600万、30代ともなれば800万や1000万という年収をもらっている会社員のエンジニアもたくさんいます。
フリーランスの場合、一時的に報酬が高くなるかもしれませんが、その分交通費だって自費、パソコンなども自分で買わなければいけませんし、国民健康保険なども自ら入らなければ行けないため、報酬は高いかもしれませんが意外とお金がかかります…(しかも案件が継続しない場合はお金も安定しませんからね)
そのため、いくらお金がほしいか次第ではありますが、500万や600万程度がほしいという場合であれば、会社員として達成したほうが楽だったりします。
なぜなら、会社員の場合は先輩が教えてくれたり、キャリアラインのステップとして会社としてバックアップしてくれたり、資格取得の支援や報酬があったりと、会社員としての年収を上げるためのラインがあるからです!
最後に
ここまで呼んでいただきありがとうございました。
ここであげたとおりですが、フリーランスで安定した生活を送るのは難しいです。
ということを踏まえ、フリーランスを目指す場合は、働き方や会社員では難しいような報酬を目指す場合が良いです。
例えば、1年(12ヶ月)のうちの9ヶ月間働いて3ヶ月間は遊んだり休息を取ったりするような生活であったり、1週間のうち3日や4日勤務といった働き方、リモートワークで昼夜逆転してても報酬を得られるような働き方をしたい場合などは良いでしょう。
また、報酬面でも20代後半の場合は600-800万以上、30代ともなれば1000万を以上を狙うような場合はフリーランスの方が達成しやすかったりします。しかし、これは報酬として考えた場合であり、ここから交通費や備品などの経費がかかってきますので、こんなもらっていいの?くらいの報酬がもらえない場合そこまで会社員で働いた場合と手取り額が変わらなかったりします…(フリーランスマジック)
以上、幸せなエンジニアライフを。
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